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【令和8年度9月卒業・修了】陸亦群 通信教育部長 式辞

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2026年10月19日

令和8年度9月卒業式・修了式 式辞

 

卒業生・修了生の皆さん、本日はご卒業・ご修了、誠におめでとうございます。

皆さんが本日、晴れて学位を取得され、人生の大きな節目を迎えられましたことを、教職員一同を代表し、心からお祝い申し上げます。

また、本日はご多用の中、法学部長小田先生、文理学部長岡先生、商学部長長谷川先生、経済学部学務担当鶴田先生、ならびに校友会東京支部長浅野様をはじめ、多くのご来賓の皆さまにご臨席を賜りました。心より御礼申し上げます。

通信教育で学ぶことは、決して平坦な道ではありません。仕事や家庭と両立しながら、在宅での学習やレポート作成、スクーリング、メディア授業を重ね、学び続けるには、大きな努力と強い意志が必要です。大学院修了生も、仕事や生活と並行して自ら問いを定め、研究を積み重ね、修士論文として結実されました。

幾度となく迷いながらも、目標を見失うことなく、今日この日にたどり着かれた皆さんの努力と粘り強さに、心から敬意を表します。同時に、皆さんを支えてこられたご家族、職場の皆さま、学友の皆さんにも深く感謝申し上げます。ぜひ本日の喜びを、支えてくださった方々と分かち合ってください。

さて、卒業式・修了式は、これまでの成果を祝う場であると同時に、新たな出発点でもあります。
本学通信教育部は、戦後の新しい教育制度が掲げた「教育の機会均等」の理念のもと、昭和23年に創設されました。以来、「社会に開かれた大学」として、年齢や職業、地域、生活環境にかかわらず、学ぶ意欲を持つ人々に高等教育の門戸を開いてきました。78年の歩みの中で、約3万8千人の卒業生を社会に送り出し、現在も7千人を超える学生が学んでいます。

今日では、大学卒業を目指す若い世代と、リスキリングやリカレント教育など学び直しを志す社会人が、ともに学んでいます。世代も職業も経験も異なる人々が、互いに刺激を受けながら成長していく。そこに、通信教育ならではの魅力と可能性があります。そして、本学通信教育部の歩みを貫いてきたのが、日本大学の「自主創造」の精神です。本学の学祖・山田顕義先生は、幕末から明治へと続く激動の時代に、新しい時代にふさわしい学問と教育を追求されました。その志を受け継ぐ「自主創造」とは、自ら学び、自ら考え、自ら道をひらき、新たな価値を創り出す精神です。これはまさに、皆さんが本学での学びを通して実践してこられた姿勢そのものです。

いま世界は、地政学的リスクや経済の分断が進み、先行きを見通しにくい 時代を迎えています。また、デジタル化や生成AIの急速な進展は、私たちの暮らしや働き方を大きく変えつつあります。生成AIは、私たちの問いに瞬時に答えを示してくれます。しかし、情報が容易に手に入る時代だからこそ、その情報は正しいのか、何を意味するのか、何のために使うのかを、自ら考えなければなりません。
だからこそ、これから求められるのは、「答えを受け取る力」ではなく、「自ら問いを立てる力」です。課題を見つけ、仮説を立て、検証し、時には自分の考えを見直しながら答えを探り続ける。そうした主体的な探究こそ、学問の本質であり、「自主創造」の精神にほかなりません。

最後に、幕末の思想家・吉田松陰の言葉を贈ります。
「学(がく)は人(ひと)たる所以(ゆえん)を学(まな)ぶなり」
学問とは、単に知識や技術を身につけることではなく、人としていかに生き、社会の中で何をなすべきかを学ぶことです。本学の学祖・山田顕義先生も、少年時代に松陰の教えを受けた門下生の一人です。

学びに終わりはありません。どうか、本学で培った「自主創造」の精神を胸に、自ら問いを立て、学び続け、勇気を持って新しい挑戦に踏み出してください。
皆さんがそれぞれの志を実現され、社会のさまざまな場で活躍されることを願ってやみません。

皆さんの前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。
本日は、誠におめでとうございます。

令和8年10月17日

日本大学通信教育部長・大学院総合社会情報研究科長 陸 亦群

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