通信教育部について

通信教育部長からのご挨拶

ご挨拶

日本大学通信教育部長 関根 二三夫
日本大学通信教育部長 関 根  二 三 夫

 戦後間もない昭和23年8月6日,日本大学水泳部古橋広之進選手が,神宮で開催された日本水泳競技大会1,500メートル自由形において,18分37秒の世界最高記録を樹立しました。同じ年の11月2日には,法学部・文学部・経済学部から成る通信教育部が設置されて通信講座を開設しております。戦後の混乱期の中で,様々な理由で高等教育を受ける機会を制約された人々に,高等教育を受ける機会を提供することができるようになりました。現在はペーパーレスが推奨される時代ですが,当時は,印刷製本用の用紙が不足する時代で,教本を準備するにも多くの苦労がありました。昭和25年3月に大学通信教育課程としての認可を得て,昭和33年に文学部が文理学部へと名称変更されおり,やがて昭和35年に,商学部商業学科の通信教育課程の設置により四学部から成る通信教育部の体制になりました。現在,正科生及び科目履修生合わせて約6,500名の学生が通信教育で学んでおります。年齢及び職業も様々で,まさに社会に開かれた大学という印象があります。

 多くの学生が学んでおりますが,高い志をもって勉学に励んで頂きたいと思います。日本大学は,吉田松陰先生門下の山田顕義先生(後の司法大臣)により明治22年10月4日に創立されました。師吉田松陰先生は,「士規七則」を著して当時の武士の心構えを示しました。「立志をもって万事の源となし,友を選んで仁義の行いを扶け,読書をもって聖賢の教えを考える」ということになるでしょう。志を立てることは万事の源であるということ,誠に大切なことであります。志を高く立て,学道精進することが重要です。学生の入学目的は様々です。例えば,卒業資格,教員免許状の取得,教養を深めるため,日本大学で学びたいから,職業上の知識の取得などです。一定の目的を持って入学される方が大部分ですので,その目的を如何に成就するかが大切です。学問においては,基礎科目をしっかりと学び,その次に専門科目を学んで行くことになります。先生方の講義を注意深く聞き,それを理解し,そして自ら考えることが必要です。心身の大地に学道精進の種を蒔けば,やがては根を張り成長し,花を咲かせて結実するでしょう。自ら進んで大学の門をたたき,幾多の苦難を乗り越えて勉学に勤しみ,所期の目的を達成する事ができればこの上ない喜びとなります。それがまた,ご自身の自信にもつながり,社会でご活躍できる礎となります。所期の目的を忘れることなく,志を高く持ち,ご自身で何をしなければならないのかを真剣に考え,勉学に励み,そして通信教育部で学ぶ多くの仲間と共に友人の輪を広げて頂きたいと思います。